中禅寺湖のモンスター!!?

『水深15m、1時間半に及ぶ激闘』中禅寺湖のモンスター!?

これは2017年4月9日日曜日の出来事である。
前日の土曜日は、RAiGA14gのセンターウェイトばかり使ってたので、昨日日曜日はテールウェイト縛りで行こうと決めておりました。
センターウェイトタイプはロッドを寝かせてのストップ&ゴー。つまり水平引き。
テールウェイトタイプはロッドを立ててのリフト&フォール(ロッド操作ではなく、リール巻きで)。
つまり縦のアクションに向いていると考えています。なので昨日はテールウェイトのリフト&フォールで。朝一からブラウン36cmレイク45cm他、虹、ほのぼの・・・。
反応まず良し!そこそこ満足でき撤収時間も近づいてきたので、土曜日の復習をしようと
RAiGA14gテールウェイトからセンターウェイトタイプにチェンジ。カラーは最近お気に入りのGBO。
場所を変えストップ&ゴーで攻めること数投目。
ガツン!っとラインが止まった。
『わ!根掛かり!』
それが1時間半に及ぶ激闘の始まりだった。
何度か外そうとテンションはずし等やってみたが外れないので諦めて、最後の手段でラインを引く事にし、ロッドを寝かし身構えた。
その時…『ん?今、ライン引っ張られた?』
ロッドごと持って行かれる感覚が有ったのだ。確信は持てなかったが、もう一度ロッドを構え直しロッドを起こそうとするが微動だにしない。
『やはり気のせいか・・・。』
根掛かりを外す要領でもう一度、竿先だけピンピンと動かしてみた。すると、「クン。クン。」と魚信が返って来たではないか。さらに続けて、ジワリジワリとラインを持って行く。
『間違いねえ!魚だ!』
ならば勝負とロッドを起こしに掛かるが、何度繰り返しても到底浮いてくる気配もない。あまりに動かないので心配になり、その度に竿先で聞いてみる。「ププン。」と魚信が返ってくる事もあれば、ジワリジワリと水深を下げて行かれるかで、ラインの向こうには間違いなく魚が居ることを感じられる。
しかし走ることもなく、ただゆっくりと真っすぐに水深を下げて行く。ラインは1号PEに16lbフロロ。ロッドはPhalanx Addirion 10.06ftロッドを根元まで曲げて浮かせようとするが、こちらに寄ることはない。一進一退どころか、じわりじわりと負けが込んでいく。
『こりゃとんでもないヤツを相手にしちまってるぞ。』
焦ってもどうにもならんな。一服などしつつ、相手が走り出すのを待つことにした。
相手が走ればチャンスがあるかも知れない。ラインテンションは緩めずに3服した。お茶も飲んだ。
途中何度か勝負も掛けてみた。途方に暮れ、同じ湖畔に立っているであろう丸湖の吉澤さんに電話もした(釣りをしているのであろう。出ることは無かったが。笑)。
時計を見てみる。7時に魚を掛け今はちょうど8時。すでに1時間が経っていた。そろそろ撤収しなければならない時間が迫っていた。9時にはトイレに駆け込まなきゃならん。(笑)
どうやら勝負せねばならん時間が来ちまったようだ。渾身の力を込め、体全体を使いエビ反りになりながらロッドをギリギリと引き寄せる。これを繰り返しながら、ドラグを徐々に締め込みほぼロック状態にした。ほんのちょっと・・・5cmにも満たないが、少しずつ浮かせることが出来た。
ラインの出を見ればそんなに深い所の勝負をしている訳ではない。それでも10mはあろうが。その内の5cm。とにかくこれを繰り返すしかない。
『プン。グググー。』
お?今の感覚はなんだ?
今までと違う感覚が手元に伝わった。口に掛かったスプーンの向きでも変わったのだろうか。とにかく、後のグググーの方で一気に15cmくらいは浮いた。
よし!これを繰り返せば姿くらいは拝めるかもしれん。そう思い始めた矢先だった。
ブッツン!
「わ!!」
思わず叫ぶ。俺の声が湖面に響き渡った。
1時間30分が過ぎていた。途中、魚信を確認しているビデオを3回撮っている。
アップしようかとも思ったが、もう一度勝負してみたい。ので、アップは控えることにした。
ま、もう少し手頃なヤツでいいんですがね。
漁協さんが回って来たので話をした。聴きたいと言うので、1時間半に及ぶ激闘の一部始終を最初から最後まで話した。(笑)
あのクラスは、岸からはほぼ獲れないそうだ。船ならば、沖に向かってゆっくり引いていけば浮いてくることもあるそうで、そうやって獲ると言ってました。

2017年04月12日